編集メンバーは自宅にこんなモノを備えています!
\灯りグッズ/

①明るくて軽い充電式ライト。スマホなどの充電もできる。普段から夜間授乳で手元を照らしたり室内を移動するときに大活躍(編集メンバーN)

②単一から単四電池まで種類に関係なく使える懐中電灯。家にある電池を活用できて便利(編集メンバーN・S)

③コンセントに差し込むタイプの保安灯。電源供給がなくなると点灯する。いざというとき足元を照らしてくれて安全(編集メンバーM・S)
\便利グッズ・アイデア/

①普段の外出時から持ち歩いている子ども用尿パッド。おむつよりコンパクトでゴミも減るので災害時にも活用できそう(編集メンバーK・K)

② 子どもがシャワーできないときなどに活用しているドライシャンプー。使い慣れていて非常時も安心(編集メンバーC・K)
③「キャリーカート」(写真なし)
断水時、給水車等から水を自宅に運ぶのは重くて大変。普段もなにかと使えて便利(編集メンバーH)

④備蓄水は保存期間が⾧いので、子どもたちに「〇年後の自分へ」と絵やメッセージを描かせてタイムカプセル替わりにして楽しんでいる(編集メンバーC・K)
やってみました「自宅で停電シミュレーション」
在宅避難を想定して、一番身近なライフラインである「電気」が止まったときの”停電シミュレーション”を子どもと一緒に体験してみました。
<1>編集メンバーH家の場合

いつ?=>5月
子どもの年齢は?=>3歳
時間はどれくらい?=>夕方から約4時間

(1)電気が付かない状況に慣れてない
大人にとってはまだ明るくても3歳児には嫌だったようで、早い段階から「電気つけて!」と大騒ぎだった。冬は特に早めに明かりの用意が必要。夜になると小さいものだと全く見えなかった。小さな懐中電灯でもトイレやご飯作りは問題ないが、「手に持つタイプ」だったのでなにかと不便…。懐中電灯より携帯のライトの方が明るかったのがショック。
(2)子どもの遊び道具がなくて困った
遊び道具がないため、懐中電灯が子供の遊び道具になってしまっていた。部屋の飾りを懐中電灯で探す遊びをして、それが楽しかった様子。外がまだ明るいうちは気晴らしに近所を散歩した。(「信号が止まるほどの停電」と考えて、なるべく家から近い範囲のみ)
暗くなってからはひたすら歌を歌った。(すぐにテレビを見たがるので「テレビはつかないよ」を50回くらい言って聞かせた…)
(3)食料のストックがない
いつもはパスタなどの食材があるが、事前準備なくいきなりはじめたところ、たまたま家に食品ストックがあまりない日で困った。子どもは食品アレルギーがあるため、乳製品を含まない保存用パンをいつもローリングストックしていた。
★やってみてわかったこと★
- 日頃から、定期的に“電気が付かない状況で過ごす練習”が必要
- 懐中電灯は、部屋に置く大きいものと移動用、最低2つ必要
- 電気がない状況での時間潰し、子どもの遊びがあるとよい
- 食料のストックをしておく、見直しておく

感想(編集メンバーH)
『そもそも、我が家にほとんど非常対策がされてなかったとわかりました。今回一番大変だったのは、子どもの時間つぶし。とにかく暗いことに飽きてしまうし、3歳だと停電の意味が分からないようで説明するのが大変でした。暗いと他のオモチャで遊ぶことも難しいので、停電時にもリビングを明るくできる方法を考えておこうと思いました。
連絡手段や明かりとしてだけでなく、情報収集や子どもの娯楽のためにもスマートフォンはとても重要。モバイルバッテリーを早急に買おうと思いました。』
<2>編集メンバーA・T家の場合

いつ?=>6月
子どもの年齢は?=>4歳と0歳
時間はどれくらい?=>夕方から約4時間
(1)暗い中での子どもの食事は大変!
4歳の上の子は大体のものを自分で食べられるが、0歳の下の子には食べやすく危なくないものを準備する必要があると実感。たとえば暗い中でこぼさないようにとか火傷しないようにとか気を回すのは大変だろうと思った。子どもの年齢・月齢に合わせた食べ物のストックが必要。
(2)停電すると明かりがないだけでなく、冷暖房などが使えない
実施した日は涼しかったので窓を開けていれば一応過ごせたが、我が家のエアコン、扇風機、ストーブは全て電気頼りなので、真夏や真冬だったらどうしよう…と思った。ガス使用時や、ろうそく点灯時の換気にも電気が必要だったのでできず(今回は窓を開けた)。


(3)避難バッグの中身がいざというとき使えなかった
買って満足してそれきりになっていたので、ランタンに電池が入っていなかったり、あると思っていた着火ライターがなかったり…今回、非常食の賞味期限なども含めて見直せてよかった。


(4)電気以上に…水がないと困る
電気無しでもなんとか過ごすことができたが、料理や飲料水、トイレなど水がないと困るだろうなという場面が多々あった。我が家は水のストックが無かったので、もし断水の想定だったら何もできなかったかも…。
★やってみてわかったこと★
- 食料、水のストックが足りなかった
- ガスや火を使わない食べ物、電気を使わない冷暖房の用意が必要
- 防災カバンは定期的に見直すべし

感想(編集メンバーA・T)
『水、モバイルバッテリー、電気に頼らない冷暖房器具など、自宅避難を乗り切るために必要なものがまだまだあると感じました。今回、0歳の下の子はずっと抱っこで寝ていたのでどんな様子かわかりづらく、低年齢の子は顔色などでこまめに体調を確認した方がよいと思いました。』
子どものための防災対策も忘れずに
今度はもしもの備え「子ども用の避難バッグ」&「赤ちゃん用の備蓄品」準備をレポートします!
3歳児・持ち出し用バッグ(編集メンバーH)

カバンのサイズは14Lを選びました。写真の荷物のほかに500mLのペットボトルの飲み物を1本入れる想定で、重さ的にこれくらいが限界かなと思いました。
水色のボトル(写真右下)にはばんそうこうや薬、家族写真と子どもの情報(親の名前と住所、親族の連絡先、アレルギー情報等)を書いたものなど「絶対に濡らしたくないもの」を入れます。
「こんな風に選びました」
3歳児だと基本的には単独行動させることはないと思い、食べ物・飲み物はある程度親のカバンに入れている想定です。このカバンが本当に必要な時は、私(親)が気を失ったり、子どもが迷子になったとき。そこで子どもを救助してくれた人がいたときに、「その人に何を伝えたらこの子の世話がしてもらえるだろうか」と考えて荷造りしました。
災害の種類によって必要なものは変わると思いますが、子どもの立場ではどんな災害でも一番の敵は暇と不安だと考えました。そしていざ避難となったとき、大人にとっての優先順位はどうしても低くなるものでもあるので、今回子ども用として準備することで安心できました。
0歳児・備蓄品(編集メンバーA・T)

「こんな風に選びました」

産後バタバタしていて、0歳児の非常用のストックを全然用意できていなかったので、この機会におむつや離乳食と言った基本的なものを揃えました。おむつのサイズや離乳食の月齢など、こまめに確認して次のものと入れ替えていく予定です。
こんなこともやってみました
防災対策の意識が高まった編集メンバー。もしもの時のこんなことも試してみました。
『ツナ缶ランプ』
電気を使わない照明として話題になった「ツナ缶ランプ」を試してみました!

作り方
- ティッシュを半分に裂き、こよりを作る
- こよりを、ツナ缶(オイル使用)の2~3倍の長さに切る
- ツナ缶を少し開ける(本当は穴を開ける方がよいそうですが、できなかったので普通にプルトップを使って、少しだけ開けました)
- こよりを押し込み、油がしみるのを待つ
- 火をつける
- 完成!!
作ってみた感想
「穴は開けられませんでしたが問題なく使えました。1時間半くらい点けていましたが、まだ油が残っていたので2時間くらいは使えそうです。中身のツナは翌日食べました。」
耐熱ビニール袋で炊飯
炊飯器を使わず、洗い物も減る「耐熱ビニール袋・お鍋・水・コンロで炊くご飯」を試してみました!

作り方
- お米を測ってビニール袋へ入れる
- お米より10~20cc プラスのお水を入れる
- 15 分ほどそのままにしておく。この間にガスコンロもしくはカセットコンロで水を入れたお鍋を沸騰させ始めてもok
- ビニール袋の空気を抜いて、袋の上部で口をしっかり縛る(ビニール袋が膨らむ余裕が必要なため)
- お鍋に入れて、弱火で30 分ほど煮る
- 火を止めてお鍋から出したら10 分くらい蒸らす

作ってみた感想
「ちゃんと”ご飯”になりました!!少し水は多めな方がいい気がしました。懐中電灯の明かりだけで作ることができました。」
最後に
今回の特集を通じてあらためて「平時からの備えが大事」ということがわかりました。前編でご紹介した「防災マップ」や「横浜市避難ナビアプリ」には役立つ情報がぎゅっとつまっていますので、この機会にぜひ見てみてくださいね。「停電シミュレーション」では子どもと災害について話し合うことが大切だと感じました。まだ話せないお子さんは1時間でも停電体験をしてみると”イザ”というときの心構えになり、防災意識の共有になると思います♪
まずは身近なところで備蓄品の期限の確認や、子ども用品のストックが成長に合わせたモノ・量になっているかな?と見直すきっかけになれば嬉しいです。