防災について考えよう(前編)

日ごろの備えが必要とわかっていても実際にどれくらい必要で、どんな対策をしていればいいんだろう?私たちが暮らす港北区の防災について担当の方にお話をお聞きし、編集メンバーが防災対策について考えてみました。

港北区の防災

町の備えを知ろう

災害と言えば地震ももちろん恐ろしいですが、港北区では過去に鶴見川の氾濫などで大きな被害が出たこともあり、風水害にも備える必要があります。

2019年の台風19号による大雨では、ふだんは新横浜公園として使われている「鶴見川多目的遊水地」が、水を一時的に貯める池として一変しました。この遊水地のおかげで鶴見川下流に水があふれず地域の安全が守られました。ふだん新横浜公園として遊んでいる時には感じることのなかった遊水地の重要性を知ることとなりました。

おなじみの”サッカーボール公園”も水中に
テニスコートなど公園一帯が遊水地になりました
普段の新横浜公園の様子

また、2022年から区内の電信柱に「洪水想定浸水深」(河川が氾濫した際の最大の浸水深)の看板が設置されたのはご存じですか?

大倉山・綱島地区にいち早く設置され、ほかの浸水想定地域にも順次設置されるそうです。
広報よこはま港北区版でも紹介されていたのでご存じの方も多いかと思いますが、こちらは地域の皆さんに防災意識を高めてもらうために設置されたとのこと。電信柱がある場所の想定浸水深の位置に<青いテープ>が貼られているのですが、自分が思っていたよりもはるかに高さがあります。

目で見てわかると、より浸水被害の可能性も実感しやすくなりました。たとえ浸水等の被害がなくても停電や断水の可能性もあります。

防災について区役所の方にうかがいました!

横浜市では、大きな地震が起きた際に自宅の安全が確保できていれば、住み慣れた環境で避難生活を送る「在宅避難」のメリットをお知らせしています。そこで、自宅での備えや災害時の行動について、港北区役所 総務課 地域防災担当の方々にお話を伺いました。

(写真左から)港北区役所総務課 地域防災担当 渡部さん、新井田さんにお聞きしました

「マイ・タイムライン」や防災アプリの活用方法

Q. 横浜市が提供している「横浜市避難ナビ」アプリについてお聞きします。アプリでは「マイ・タイムライン(避難行動計画)」を作る機能がありますが、そもそも「マイ・タイムライン」はいつ作成するものでしょうか?またどのように使用するのでしょう?

「横浜市避難ナビ」
平時と災害時の避難行動を一体的にサポートするアプリ。各アプリストアからインストールできる。詳しくは市ホームページから
横浜市HP「横浜市避難ナビ」

A. まず「マイ・タイムライン」は台風の進路など事前に予測できる可能性の高い風水害について、平時に備えておくものです。実際に災害が起きたら、自分や家族は「どの警戒レベル」で「どういった避難の方法をとるか」などを判断する材料にしてください。
家族が一緒にいる時に災害に遭うとは限りませんので、家族間で認識を共通するためにもご活用ください。紙の「マイ・タイムライン作成シート」も区役所で配布しています。

横浜市発行の「マイ・タイムライン作成シート」

作成シートは市ホームページからダウンロードもできる
横浜市HP「マイ・タイムライン(避難行動計画)」

「横浜市避難ナビ」アプリは、事前に登録することで災害発生時にスマホにプッシュ通知が届く機能もあります。こちらのアプリに限らず、災害時はテレビやスマホなどご自身が得やすい方法で情報を得てください。ネットは回線が途切れると見られないこともあるので他の選択肢もあるといいかもしれません。情報が得づらい場合は、地域防災拠点が情報集約の場にもなります。

自治会・町内会への加入

Q. 自治会や町内会に入っていることでどのような防災対策になるでしょうか?

A. 自治会や町内会は自助・公助・共助の「共助」にあたります。自治会や町内会によって内容は異なりますが、補助金を活用して、防災訓練の実施・備蓄品の準備などの防災対策をされています。加入することでそうした助けを受けやすくなります。行政が行う「公助」の防災に対して、自治会や町内会の防災は、住民同士がお互いに協力し合って地域の安全を守る活動です。

編集メンバーが加入している自治会では防災イベント参加者に保存水が配られた。全戸にサバイバルシートが配布された年も。自治会ごとに対策はさまざま。

私たちにできる防災対策

Q. 乳幼児のいる家庭の防災対策で大事なことはありますか?

A. 防災対策は平時にいかに準備をするかが何より重要です。
行政で発行しているハザードマップを見て自宅はどの程度の被害が想定されるのかを知り、ご家庭ごとに必要な対策を考えて準備してほしいと思います。
災害の種類によって開設される避難所は異なります。避難というと避難所へ行くイメージを持たれる方も多いですが、自宅が安全であれば自宅避難が基本となり、避難所でなくても親戚の家などでもよいのでそのとき安全な場所にいることが大事です。

「洪水の場合は×(避難することができません)」と書いてあることも

たとえば洪水で家の前が水浸しになったら、長ければ一週間は水がひかないような状況になります。そうなると、一週間分の食料備蓄・簡易トイレ等の準備が必要です。それにプラスαで、それぞれの家族状況に応じて必要な備蓄をしていただくとよいと思います。命を守るための備えがまず大事です。

東日本大震災の避難所では、娯楽・レクリエーションのない環境で子どものストレスが問題になりました。おもちゃを用意してあげたり、災害時の子どもの環境づくりも大切だと思います。

各防災マップの実物を拝見しながらお話をお聞きしました

お話を聞いた編集メンバーの感想

『防災対策が必要であることがわかっていてもなんとなくの準備しかできていなかったなと実感しました。電柱の想定浸水深の表示や防災アプリ、マイ・タイムラインの作成など「平時からの備えの必要性」を行政から様々な方法で伝えてくださっていることを改めて感じ、いかに自分で自分の身を守る行動がとれるか考えたいと思いました。子どもと一緒にハザードマップを見ながら自宅付近の危険個所など確認したいです。』(編集メンバーN・T)

「港北シェイクアウト!」に参加しよう

誰でも、どこでも、気軽にできるシェイクアウト訓練を港北区内で一斉に実施します。訓練用の緊急地震速報音声の放送に合わせて、その場で地震から身を守る行動「まず低く、頭を守り、動かない」を実施します。

「港北シェイクアウト!」
日時:2023年9月1日(金)10時
※原則この日時で実施、参加者の都合に合わせて9月1日から9月30日までの任意の日時での実施も可能
シェイクアウト訓練について

一家に1セット 港北区の防災情報

『港北区防災マップ』・『浸水ハザードマップ』・『大雨時の避難行動を考えよう』には防災対策の情報が詳細に、災害の状況によってとるべき行動などわかりやすく掲載されています。また各ハザードマップは紙面が大きくとてもわかりやすいです。

『浸水ハザードマップ』・『港北区防災マップ』・『在宅避難についてのススメ』
洪水・内水・高潮ハザードマップが一枚に集約された「浸水ハザードマップ」
「浸水ハザードマップ」には内水・洪水の違いや日頃の備えについても載っている

大地震を想定した「港北区防災マップ」
マップだけでなく備蓄品や非常持出品のリストもついている

『港北区防災マップ』・『浸水ハザードマップ』は昨年(2022年)、区内の全世帯に配布されました。もしお手元にない方は、港北区区役所1階入口付近もしくは4階44番窓口でもらうことができますので、ぜひ日ごろの備えとして手元にあるととても便利で安心だと思います。

港北区役所1階入ってすぐの設置場所。「大雨の翌日は持ち帰る方が目に見えて多い」とのこと。

各種ハザードマップは、港北区ホームページからダウンロードすることもできます。

港北区 災害関係マップダウンロード一覧

「防災について考えよう 後編」では編集メンバーによる停電時の「自宅避難シミュレーション」や「子どもの避難バッグ・赤ちゃん用の備蓄品」などをご紹介します!

ココマップは赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。

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