こんな“コミュニケーション”素敵かも!
パパへの質問
Q.ママに喜んでもらうために心がけていることは?
- 普段からママや子どもの様子を気にかけて、自分から率先して育児をするようにしている
- 離乳食を作って子どもに食べさせている
- 休日は子どもとパパで公園へ遊びに行って、ママの自由時間を作る
- 自分にできる家事や育児はなるべくする
- ママに一人の時間や家以外の居場所をつくれるように協力している(習い事など)
- 家族全員で出かけるとついママに甘えてしまうので(荷造り・子どもの世話・行先など)、外出するときは意識して「パパと子ども」だけで行くようにしている
◆こんな気遣いも◆
- 朝なるべく起こさないようにすること
- (事前の相談がなくても)ママが参加を決めたイベントにちゃんと一緒に参加すること
- 土日はなるべくひとりで出かけず、家族と一緒に過ごすようにしている
- 感謝を伝えること
Q.ママに感謝していることは?
- 元気いっぱいな子どもたちといつも過ごしてくれていること!自分なら1時間でへとへとになってしまうのに…。感謝しかない!
- 家事をしっかりとやってくれること
- 丸投げをしないところ。ママが出かけるときに、食事の用意や、子どもにしてほしいことの伝達をしっかりしてから出かけてくれて助かっている
- こちらの忙しさの状況を見ながら育児をやらせてくれること
- ママが自分(パパ)に対してあまり多くを求めないこと
- ゆっくり段階を踏んで家事に取り組ませてくれたこと(最初は全然できなかった)
◆こんな意見も◆
- ママが自分から積極的に出かけてくれること。家にこもるとイライラしてしまうが、外出してママがリフレッシュしてくれることで自分(パパ)のストレス減にもつながる
★ 多くのパパが心がけて実践していたのは「ママが一人で自由に過ごせる時間をつくること」でした。
あるパパは『ママだけでなくお互いにとってメリットがある。一緒にいる時間が長いとその分お互いへの不満が増えてしまうけれど、それぞれ別々に考えたり行動(家事・育児)する時間を持つことで不満が解消することがある』 という話をしていたのが印象的でした。
ママへの質問
パパに喜んでもらうために心がけていることは?
- 「○○じゃないとダメ」という言い方ではなく、「○○の方がいいよ」と肯定的な言い方をするようにしている
- 子どものことを頼むときは、必ず理由も一緒に伝えるようにしている
- 本当に頼みたいことだけに絞って、具体的に伝えるようにしている
- 週に一日は「パパの自由な日」を作ったり、休みの日に「パパの時間」を作る
◆こんな気遣いも◆
- ささいなことでもなるべくお礼を言ったり、褒めるように心がけている
- 自分が子どもの気持ちを代弁してあげることで、パパに子どもと接しやすくしてあげている(普段過ごす時間が短いパパにはわからないことも多いので)
- パパを子どもの前で褒めることで家にいなくても子どもにパパのありがたさをわかってもらえるようになった。お金の価値を教える勉強にもなった。
- 子どもの「パパはイヤ、ママじゃなくちゃダメ」のこだわりが強すぎて、パパもへそを曲げてしまい子どもとパパの板挟みになってつらいことも。友だちから「これはパパにしかできないことだから、パパが帰ったらやってもらおうね。」と言ってパパにやってもらうことを作るといいよとアドバイスしてもらった。それからは「パパすごい!」と思うことが増え、パパとの距離がぐっと近くなった。
パパに感謝していることは?
- 子どもを寝かしつけながら寝落ちしてしまい、ご飯が作れなくなっても怒らないこと
- 家事がおろそかになったり滞っていても全然気にしないところ!
- 子どもの行動でよくないと感じたことを、きちんと受け止めて改善しようとしてくれること
- 休日に子どもと二人で出かけるなど、ママの自由時間を作ってくれること
◆こんな意見も◆
- 子どもの成長に気づいてくれること
- 今日あったことや子どもについての話を興味深そうに聞いてくれるところ
★「パパが子どもと前向きに向き合えるように」と工夫しているママが多い印象でした。 また、ついあれもこれもお願いしたくなりますが、「本当に頼みたいことに絞って具体的に」伝えるという意見はとっても参考になりました!パパからも「具体的に言ってほしい」という意見は多かったです。
「パパに感謝していること」はママの大変さ、忙しさを理解してくれているパパが多いことに驚きました。
“コミュニケーション”が足りないかな?
パパへの質問
ママにわかってほしいことや、直接言えないホンネは?
・仕事や体調など、パパのそのときの状況も理解してほしい(残業せざるを得ない等…)
・褒めてほしいわけではないけれど、「ありがとう」はお互いに必要。子どもに関することはお互いやって当たり前だけど、ときどきは感謝を言葉で伝えあえる方がいいと思う
・仕事中のLINEに対して、どの程度反応すればいいのかわからない。じっくり読めないので内容を完全には理解できず、すぐには返答できないことがある
・ママから子どもへの声かけで否定的な言い方が多い。なるべく肯定的な言い方もしてあげてほしい
◆こんなホンネも◆
- 仕事で疲れているときは、休日にごろごろしていても許してほしい
- 妻への愛情と、娘への愛情を比べないでほしい
ママへの質問
パパにわかってほしいことや、直接言えないホンネは?
- 子どもが好きなことややらせるとよいことに興味をもってほしい
- 子どもが悪いことや危ないことをしたときにはちゃんと叱ってほしい
- 家事を増やさないでほしい!(服を脱ぎっぱなしにするなど)
- 子どもにご飯を食べさせるときは、片付けまでやってほしい
- 子どもが欲しいものや食べたいものをすぐ買ってあげるのをやめてほしい
◆こんなホンネも◆
- パパが心配性すぎて疲れるときがある、もう少しおおらかな心を持ってほしい
- もうちょっとママのことを褒めてほしい
★ パパからは「仕事の大変さや忙しさを理解してほしい」という声が多かったです。
家庭では仕事の話をあまりしないパパも多いと思いますが、仕事の様子は本人にしかわからないからこそ、普段からパパの言葉で伝えていけるといいですね。
子どもとの向き合い方についての不満もありました。家庭での「しつけ」や「教育方針」は子どもの成長とともに避けては通れない問題です。少しずつ夫婦間で意見をすり合わせておくことが大切かもしれませんね。
より良い“コミュニケーション”のためには?
ママ・パパ両方への質問
夫婦円満のための工夫や『家族のルール』はありますか?
- 前もって「育児についての許容範囲」を2人の間で決めておく
- 寝かしつけは重労働。どちらかだけに負担がかからないよう、子どもを寝かしつけるときは同じ部屋で過ごすようにしている
- 夫婦二人でいっぺんに子どもを叱らないようにする
- 疲れたら家事の手を抜く!
- 険悪な空気になったら、一歩引いてケンカに発展しないようにする。その場の感情にまかせて言わなくていいことを言わないように心がけている
- 一度話し合いが終わったことを改めて持ち出すことはしない!
- 喧嘩をしたときは、仲直りのためママの好きなもの(スイーツなど)を買ってくる
- スキンシップをする
- 子育てはお互い協力し合うこと!
◆こんなルールも◆
- 土日は「ママの仕事は炊事のみ」と決めて、なるべく家族で過ごす時間を作る
- 家事を分担制にすると「これは自分の担当じゃないからやらなくていい」となるので、あえて家事の分担はしない。「できる人ができるときに」やるルールが我が家には合っている
- ママ・パパどちらかが何か作業(家事・育児)をしているときは、もう片方も別の家事・育児をする
【「家族のルール」ができるまで エピソード集】
- 『子どもの食事のことで、ママは「最後まで食べさせたい」パパは「食べなくなったらすぐ終わらせたい」と夫婦で意見が分かれたことでケンカになった。結局、話し合いの末に「遊び食べを始めたら食事は終わりにする」というルールになった』
- 『夜、子どもが泣いてもパパが対応しないことにママが怒ったところ、「自分(パパ)がもし体調を崩したら子どものお世話やママのフォローができなくなってしまう」と考えていたことがわかり、和解した。その後、「子どもやママの体調不良時以外は、パパは起きなくてよい」が我が家のルールになった』
- 『子どもがまだ言葉もわからない赤ちゃんのころに、目の前で夫婦ゲンカして号泣させてしまったことがあった。それ以来、子どもの目の前ではケンカをしないようにしている』
- 『育児休業後、保育園に入園するときに、どういうふうに分担するか話し合った。我が家の場合、お互いにこだわりや好みがある、得意な分野は任せるように、でも負担が偏らないようにという感じです。』
- 『第2子里帰り出産後しばらく実家に滞在。上の子をパパが1か月ワンオペ育児をしなければいけなくなった。仕事をしながら、家事・育児をすることのたいへんさをわかってもらえ、その後は気付いたことは何も言わなくてもやってくれるようになった。』
★「家族のルール」には、休日の過ごし方や子どもの叱り方など、各家庭で様々なルールがあるようです。 仲直りにまつわるルールはケンカが長引かないよいアイデアですね。
インタビューを終えて
インタビューを始める前は、『コミュニケーション不足の悩みはママの方が多いのかも?』と思っていましたが、実際に話を聞いてみるとパパも同じ悩みを抱えていたり、相手の悩みを理解して問題を解決するためにアクションを起こしている方もいることがわかりました。
ご家庭によって家事・育児への関わり方はさまざまですし、今回のインタビューのように積極的な意見を持っている方ばかりではないと思いますが、自分なりの共感するポイントを見つけて、ぜひご家庭でのコミュニケーションの参考にしてみてくださいね。
仕事に復帰して間もないころ、完璧にしないとという気持ちが強かったけれど、保育園の園長先生に「ゆるくながくだよ~」と言ってもらえて楽になったというママもいました。一人でがんばりすぎず、港北区地域子育て支援拠点どろっぷ・どろっぷサテライトや親と子のつどいの広場などで他のママやパパ、スタッフと話してみてくださいね。“ゆるくなが~く”の気持ちになれると思いますよ。