港北区地域子育て支援拠点どろっぷの取り組み
♪BOSAIクラブが活動を始めています♪
どろっぷBOSAIクラブは、ひろば内での防災対策の掲示や情報発信ブースを一緒に考えていく作業チームで、月に1度みんなで集まっています。非常食の試食をかねて、防災ピクニックに行ったりもしています。
BOSAIクラブの活動については、こちらをご覧ください。
非常食試食会レポート♪
どろっぷの部活動であるBOSAIくらぶと、ツチノコネット大倉山プレイパーク、初めてのコラボ企画「非常食持ち寄り試食会」。
薄曇りで風が強く、寒い日でしたが、大倉山プレイパークの開催時間中(10時半~16時)の、お昼時に実施しました。
事前にチラシやメール、口コミで宣伝したところ、多くの方が非常食を持ち寄ってくださいました。
参加者は主に、お子さんが1~3歳の親子のみなさん。
集まった非常食は、魚や惣菜の缶詰、レトルトカレー、アルファ米、長期保存の缶入り菓子、パンの缶詰、缶入り水といったいわゆる非常食から、ようかん、ひじき、大豆、カットわかめなどの普段使いに良いものも。
アルファ米は、白米、えびピラフ、ドライカレー、五目ごはんなど、バリエーション豊富。
お湯なら15分でできあがるところ、水だと60分!イベント開始直後に作り方を読んで気付いて大慌てで水を注ぎました。
お湯も用意していましたが、食べ比べがしたかったので急いで作りました。
水では1時間もかかるということを、持ってきた当人も、「え、そんなにかかるの?知らなかった。」とのこと。
用意しただけでは気が付かないこともあるとわかりました。
冷たかったのもありお湯の方がおいしく感じられましたが、水でも十分食べられました。ただ、水の方が少し硬かったです。
紙コップにラップをしいて、そこに取り分けする方法を試してみました。
被災時、水が不足しているときに、食器を洗わずに再利用するための技。味の違うものを食べるときはラップを交換すればよいので便利。
レトルトカレーで、「あたためずに食べられる」と銘打った商品を、白ごはんにかけて食べてみました。普通のレトルトとは食べ比べてみなかったのですが、確かにそのままでおいしかったです。
特に子どもたちにカレーは大好評!
ただし、震災時は水が不足するため、あまり辛い食べ物は向かないかもしれないという意見もありました。甘口なら大丈夫そうという感想も。
アルファ米が予想以上においしく、ランチ会といった雰囲気に。
缶詰では、パンが好評でした。
惣菜の缶詰も、普段の食事でも使えるくらいおいしいものがあり、夕食のもう一品に常備しておいてもよさそうという感想がありました。
意外だったのは、ゆであずきが大好評だったこと。
白米に合わせると、まるでおはぎのよう。寒いと、甘いものが本当に体にしみいるようで、ほっとしました。被災時、心が落ち着かないときにも、よいと思いました。
今回の試食会の目的のひとつには、子どもたちも非常食が食べられるか確かめよう、というものがありました。
缶入りのおかゆがあり、これは離乳食期のお子さんに良さそうと思いましたが、温めるのが前提の商品だったため、そのままではおいしくなくて食べられず・・・。熱源を用意するか、加熱せずそのままで食べられるタイプを用意するのが良さそう。
また、1歳のお子さんのママから、アルファ米の白米を食べられたとのこと。2歳以上の子どもたちは、アルファ米のごはんやレトルトなど、大人と同じように食べていました。
ビスコなどお菓子類は子どもたちがとても喜びました。被災時は気持ちが不安定になりがちなので、お菓子があると子どもたちのケアにも良いと思います。
携帯食として、スティック状の小さな羊羹も持ち寄られました。小さくて携帯に良く、日持ちがし、腹持ちがよい。良いアイデアと高評価!
みなさんの関心が高く、非常食をたくさん持ち寄っていただいたので、全部を食べてみることができないくらいでした。
他にも、レインコートを子ども用と大人用のジッパーを合わせて簡易のママコートを作るという方法を教えてくださった方、みかんの皮で作ったランプを灯してくださった方など、非常時の裏技を披露してくださったママも。
また、家では枕元にランプと靴を置いている、頭につけるタイプのランプを用意しているなど、各家庭の工夫についてもお話を聞くことができました。
参加したみなさんから寄せられた感想(抜粋)
- ご飯ものは、カレーが子どもの受けが良かった!
- わかめごはん、えびピラフがすごくおいしかったです。どんなものを準備したらいいのか悩んでいたので、参考になりました。
- 白飯はカレーをのせたりいろいろと使えることがわかりました。
- あんこの甘さにホッとしました。白飯にかけるとおはぎ気分♪
- パンの缶詰は、ふわふわで味もしっかりとついていて(オレンジ味)、とてもおいしかったです。
- ビスコは子どもの気分を明るくしました!
- 寒いときは温かい食べ物がやっぱりいいし、うれしいと思いました!夏なら温めずに食べられるカレーはいいですね!ドライフードはバラエティ豊かで、味付けもマイルドで常備しようと思いました!
- ツナ缶など家にあるものでできる非常食がよいと思いました。
- パンの缶詰がおいしかった。お菓子があるのも子どもにはいいですね。白飯にカレーをかけるとおいしい!いつもの食材と一緒に在庫管理をするといいですね。
- 水で作ったご飯は少し固かったけれど、2才男児は普通に食べてくれました。温かいものが欲しくなりますね。
- 寒い環境下での冷たい食事はつらかった・・・。冬場の被災を考えカセットコンロとボンベは常備し、いつも使える状況にメンテナンスしておくことが大切だと思いました。暖をとるために温かい飲み物をとることの大切さも身にしみました。
- 非常食よりローリングストック。ライフライン寸断や避難生活の長期化をも考慮に入れれば、割高な非常食よりもローリングストックを充実させるほうが現実的だと思いました。(実際普通の缶詰の持ち寄りの方が多かったし・・・。) ちょっとリッチな缶詰(蟹缶とか)など忍ばせておくと避難生活が長引きつらいときに少し豊かな気持ちになれるかな、などと思いました。
※「ローリングストック法」とは?
普段食べる米やレトルト食品などを多めに買っておき、消費したらその分を改めて補充するという方法。
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「考えよう!家族のための防災(2)」では突然の地震、そのときどうする?オリジナル防災カルテをご紹介します。