わたしたちが気になっていることVol2

わたしたちが気になっていること Vol.2 『性教育について』(後編)

前回に続いて、日ごろから「なんとなーく気になっている、けれど、周りにはちょっと聞きにくいな」と思っていることを取り上げる特集。
今回のテーマは 『性教育について』 です。

困った時の相談窓口

港北区で乳幼児の相談をする場合、まずは「子どもと養育者の総合相談(港北福祉保健センターこども家庭支援担当)」に連絡してみてください。

電話 : 045-540-2388
相談日 : 土曜日曜、年末年始、国民の祝日をのぞく毎日
相談時間 : 午前8時45分~午後5時00分(正午から午後1時をのぞく)

状況に応じ、相談員の保健師・保育士などから、さらに専門的な相談窓口を紹介してもらうこともできるそうです。  

助産師、こたけまりこ さんからのメッセージ 

学校や地域で性教育講座の講師をつとめる、助産師のこたけまりこさんに
「子どもたちへの性教育をする時に、一番大事にしていることは何ですか?」
という質問をし、メッセージをいただきました。

助産師 こたけ まりこさん
横浜市鶴見区在住。週に1回助産院勤務。
6歳女の子幼稚園ママ。

公式Instagram @midwife_kotake

Q. 子どもたちへの性教育をする時に、一番大事にしていることは何ですか?

A. 一方的ではない、『対等な人間関係』を意識することです

「大好きだよ」と伝えること、トイレで「すっきりして気持ちがいいね」と共感すること、子どもからの質問に、「いい質問だね!」と体の仕組みを一緒に考えること…生活のすべてが「性教育」につながります。
一方的に教えるのではなく、子どもの興味や理解度に沿って、自分も楽しみながら伝えています。対話を通して、大人は子どもの安全基地になれます。

性教育の正解は1つではありません。
身近な人に相談して試行錯誤をしながら、その時の一番納得できる答えを探せたら良いのだと思います。
私は子ども達に「なんでも聞いてね」と伝えていますが、自分に関する質問は「プライベートなことだから答えたくないの」と言うこともあります。
親子でも対等な関係で、どちらかだけが我慢する必要はないこと・イヤと言ってもいいことを、態度でも伝えていきたいと考えています。

お家での性教育が、大人も子どもも、自分を大切にするきっかけになってくれたら嬉しいです。

こたけさんのSNSには、幼児期からの性教育について、わかりやすい言葉でさまざまな内容が書かれています。 読んでいると、性教育に対する壁も無くなり、周りの人にも伝えたいなという気持ちが自然と湧いてきます。
性教育講座のお知らせも確認できますので、ぜひ一度ご覧になってみてください。

『こたけまりこさんからのメッセージ(ロングVer.)』

私がおうち性教育を行う上で、一番気を付けていることは 「対等な人間関係を意識する」 ということです。

親子だと、つい上下関係が生じます。
子どものためと思って無意識に押し付けたり、否定してしまうこともあります… 。

自分が生きる中で身に付けてきた「当たり前」の価値観を子どもに押し付けないように注意しています。それでも、同意をとることを忘れることがあり、子どもから注意をされたらごめんなさい、と謝っています。

子どもは自分のことが大好きで、なんでもチャレンジしたいと思って生まれてきています。
自分の体にも、興味津々です。

子どもたちは、今のままでオールOK!

人間社会の中で生きていくために伝えないといけないことはあるけれど、いかに子どもの邪魔をしないで、自尊心を下げずに、子どもが今のまま、のびのび成長していけるか…を意識し、発達段階に応じて繰り返し伝えています。

「性教育」と聞くと、肩の力が入ってしまうかもしれませんが、この記事を読んで下さっているお母さんたちはすでに「性教育」を積み重ねてこられていると思います。

「大好きだよ」と伝えること、
トイレで「すっきりして気持ちがいいね」と一緒に喜ぶこと、
おふろで体をきれいにすること、
からだの仕組みを一緒に考えること、

すべてが性教育です。

日々の生活の中で対話を行っていくことで、親は子どもの安全基地になれます。
子どもが何かドキドキするような質問をしてきた時にも、「いい質問だね!一緒に考えよう」って笑顔で答えていただけたらと思います。

私たちは学校でも家庭でも性教育を習ってきませんでした。
わからないのは当然です!
そして実はこれが正解!というものもありません。

身近な信頼できる人や実践している人とつながって、一緒に試行錯誤しながら、その時その時の一番納得できるこたえを探せたら良いのではないかと思います。

おわりに

ココマップの特集で性教育について取り上げるのは今回が初めてでした。
記事をまとめるために調べていると、知らなかった考え方や、ココマップ編集メンバー自身が子どもに伝えていなかったこともあり、メンバー内でも参考になりました。

この他にも、会議ではパパ目線での子どもの性にまつわるエピソードとして、
「『娘のオムツ替えの時、どのように拭いて良いのかわからない』と言われた」
「男の子の性器の洗い方教室があることを知り、行ってみてはどうかとおすすめしていた」
など、記事内では紹介しきれなかったエピソードもたくさんありました。

性教育についてはまたぜひ第二弾もやりたいと思いますので、次回取り上げる機会を楽しみにしていてください!

ココマップは赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。

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