ここまではみんながこどもと過ごしている場所や、好きな遊びをご紹介しました。後編ではこどもとの過ごし方で感じる【大変なこと・不安なこと】と、【悩みや不安が解決したこと・思い返してみると楽しかったこと】を成長時期に合わせてご紹介します♪
(1)ねんね~おすわり期
Q. こどもとの過ごし方で大変だなと感じる(感じた)ことや不安なことは?
■大変なこと・・
- 泣かれるのがとにかくつらい
- 夜中に大泣きして寝ない日が続き、車や自転車に載せて1時間ぐらい近所を回ったのがきつかった💦
- 生後6ヵ月頃までは昼も夜も寝かせるのが大変で、自分も寝不足で情緒不安定になり、どうしたら寝てくれるんだろう?と夜中に泣いたこともあった
- 2人目が生まれた頃に上の子がイヤイヤ期。コロナ禍中で両親のサポートもなく、夫は帰りが遅い日々だったので大変だった。。
■不安なこと・・・
- 新生児の頃、げっぷがうまくできないことを一日中悩んでいた。小児科に相談すると「授乳後30分縦抱きで抱っこするように」と言われた。ノイローゼ気味だったので「言われた通りやらなくては」と思いこんでそれが負担になっていた💦
- ハイハイをせずあぐらで移動しているのをみて大丈夫かなと心配になったり・・とにかく何もかも不安!
- 自分と同じ子育ての悩み(寝ない、夜泣き、離乳食を食べない)を持っている人に出会う機会があまりなかったので「うちの子だけどうして??」と悩んでいた
- よく便秘になっていてかわいそうだった
- こどもがねんねの頃は自分も孤独を感じやすかった
- お昼寝やご飯の時間がスケジュール通りに進めないと不安で、リズムが乱れると自己嫌悪になっていた
■ 困ったこと・・・
- 「こどもと遊ぶ」と言っても、本人はまだ何もできないので何をしたらいいかわからず、音楽を聞かせたりおもちゃを手に持たせたり四苦八苦していた
- なるべく言葉を聞かせたほうがいいと思いつつも、何を話しかけていいかわからず、ピザ屋などのチラシを見てメニューを読んであげたりしていた(笑)
- こどもとの接し方の「正解」がわからなくて困った
- 親が見ていないときに年配の方などに抱っこされると泣き出してしまうのが困った
ねんねの時期は、赤ちゃんの体調についての心配ごとや「何をしたらいいのかわからない」という悩みが多いようです。
この他に
- あまりこどもと積極的に遊ばなかった日は「申し訳なかったな」と思うことがある
- 下の子を上の子の予定で振り回して申し訳ないなと思うことがある。逆に、上の子に我慢させてしまうときもある
など「こどもに申し訳なく思った」という声もありました。
Q. 大変なこと・不安なことが、思い返してみると楽しかったり、改めてかわいいなあと思えたことは?
■思い返してみると
- 新生児の頃は一日中おむつ替えをして一日に20枚近くおむつを消費していた。大変だったが、あんなにこどもを見てバタバタしていた時間も過ぎてみると愛おしく思える
- 夜泣きがとても長く、毎日寝不足で心身ともに疲弊していたが、夫と順番におんぶしたり、散歩に出てコンビニで好きな飲み物を買って歩きながら飲んだりして乗り切った。大変だったはずなのに、夜泣きがあったおかげで夫婦のきずなが深まったように今なら思える
■かわいいなぁ♪
- お腹がすくと、自分(ママ)のいるところまで「コロンコロン」と寝返りでやってくるのがかわいい。夜中はまだまだ大変だけど、そういう仕草を見てかわいいと思える余裕ができた
- 保健師さんに教わった(首の筋肉を鍛えるための)「うつぶせで顔を上げる練習」を家でやらせてみたが息子はうまくできず。はじめはやきもきしたけど、「うーんっ!」と頑張ってはすぐペタっとギブアップする姿がかわいく、できなくてもいっか~と思えた。その後も寝返りや歩きはじめも遅かったが、どれも時期が来ればできるようになった

(2)ハイハイ~歩きはじめ期
Q. こどもとの過ごし方で大変だなと感じる(感じた)ことや不安なことは?
■大変なこと・・
- 離乳食が大変だった。わからないことが多いし、準備も片付けも大変💦
- 自分の用事などで誰かに預けると、前日から夜泣きをしたり、そのあとも怒ったり泣いたりして大変だった
- 歩き始めはなかなか手を繋いでくれず、急に走り出すのを制御するのが大変だった
- よく動くので目が離せず、常におんぶをしながらごはん作りをしている
- 昼寝のあとは一時間ぐらい泣き続けるので、お散歩が夕方になったり近くで唯一遅い時間まで開いていた菊名地区センターのプレイルームに行ったり、自分の気分転換に昼寝中に買い物に出たりしていた。当時は、理由もわからず泣かれるのがしんどかったのだと思う
■ 不安なこと・・・
- 人見知りや場所見知りが激しい子だったので、はじめての場所に出ていくのが不安だった
- この時期にこどもの発達障害が判明して、育児すべてに不安と恐怖を感じた。言葉が出るまではコミュニケーションもままならなくて、将来に不安しか感じなかった
■ 困ったこと・・・
- こどもの体力がすごいので、どうやって疲れさせるかを毎日悩んでいる
- 出掛ける先々で、「そこは入らないで~!」というところに入ってしまうので『ダメ』と伝えることが増えた。こどもは行きたいところに行けないし、親は叱ってばかりでストレス・・・
- 歩き始めてからはどこへでも行ってしまい、真冬の海にさえも(!)どんどん入って行ったりとヒヤヒヤすることが多く困った
この時期はどんどん動くようになるこどもを危ない目に合わないように制する大変さなどが悩みに挙げられていますね。
Q. 大変なこと・不安なことが、ふと解決した・思い返してみると楽しかったなと思うことは?
■思い返してみると
- 毎日何をして過ごしたらいいのか不安だが、スマホアプリで少し前の写真を見返すと、いろいろなところに出掛けて楽しそうなこどもの姿が写っていて「これでよかったんだ」と思うことができた
- 離乳食は色々気にして大変だったが、今思うとそんなに頑張らなくてもよかったのかなと思う。今では大人と同じものをよく食べて、食欲旺盛!
- 甘えん坊な娘はつねに自分(ママ)とくっついていたので、ママ友と話していても娘だけが私の膝の上にいて相手をするのが大変だったが、少しずつ離れて遊びに行けるようになって、今では娘と似た甘えん坊な子を見るととてもかわいく感じる
- こどもの障害診断が出て、すぐにリハビリテーションセンターや地域訓練会とつながり、専門職の方や先輩家庭ともつながることができたので、不安は少しずつ減って育児への自信や期待を持てるようになって本当に良かったと思う。我が家は障害のない子の親子との交流も絶たずに過ごせたので、理解してくれる仲間の大切さをひしひしと感じている
■ふと解決
- 後追いがはげしくて、キッチンやトイレなどどこでもついてくるので大変だった。泣かれるのが嫌で後追いさせていたが、あるときキッチンでこどもにお湯がかかってしまい、幸いやけどはしなかったものの「泣かせないことより、怪我をさせないことの方が大切なんだ」という結論に至り、そのあとは割り切ってキッチンに入れないように柵を取り付けた

(3)走り回れる期
Q. こどもとの過ごし方で大変だなと感じる(感じた)ことや不安なことは?
■大変なこと・・
- イヤイヤ期は朝から外に出たがって、真夏も冬もほとんど外で過ごしていて大変だった
- 走り回るようになって駅や商店街で通行人に怒られた。親子ひろばが大好きで帰りたがらず、泣きわめくこどもを毎回担いで帰っていた時期もあった
- 2~3歳の頃、電車のつり革につかまりたいブームが一年ぐらい続いた。つり革を自作してみたけれど効果がなく、乗り物に乗ると必ずつかまりたがって大泣きするので途中下車したこともあった。移動時間が読めなくてとてもつらかった記憶がある・・・
- 2歳の頃、お昼寝のあとはいつもたそがれ泣きをしていて一時間近くなだめていた。そのあいだは何もできず大変だった💦
■ 不安なこと・・・
- いつも公園や散歩からすぐに帰りたがらない&寄り道が多いので、ごはんやお風呂の時間、寝る時間が遅くなってしまい、大丈夫なのかなあと不安に思っていた
■ 困ったこと・・・
- 知らない人が公園にいると「遊びたくない」と言うのでいくつも公園をはしごして、遊ぶ時間がなくなり困った
走り回れるくらいの時期以降は、どんどん増していくこどもの体力やこだわりとの戦い、という感じでしょうか。
アンケートのなかには、
- 仲の良い友だち親子3組で定期的に遊んでいて、子育ての悩みや愚痴、不安などをおしゃべりの中で共有できたので大きな不安はなかった
という回答もありました。
Q. 大変なこと・不安なことが、ふと解決した・思い返してみると楽しかったり、こどもがかわいいなと思えたことは?
■思い返してみると
- まさか我が子が商業施設で寝転んで駄々をこねる日が来るとは思ってもいなかった💦(イヤイヤ期)。スルーするのが一番とわかってからはひたすらスルー。母としてレベルアップした出来事だった。いま同じ境遇のお母さんを見ると懐かしい気持ちになり、密かにエールを送っている
- 毎日公園や園庭開放に出掛けていたのは我ながらよくやったと思う。園庭開放は安全だしトイレも綺麗、ほかのこどもと接することもできるし幼稚園選びの基準にもなり、いいこと尽くしだった
- ちょうど1歳半頃から、コロナ禍でお祭りやイベントがなくなってしまったが、仲の良い友だちと「おうち縁日」をするなどいろいろ工夫して過ごしたのを思い返すと「私たち頑張ってたな~!」と誇らしく思う
■ふと解決!
- 2歳ぐらいまで人見知りや場所見知りがはげしくて大変だったが、次第に落ち着いた。今では母の趣味のお出かけにも付き合ってくれるようになった
- 2~3歳の【どんどん自我やこだわりが強くなって、自分でやりたがるけどそこまでうまくできるわけではない/気持ちを言い表せるわけでもない時期】の子育てはうまくいかないことも多かった(喧嘩もたくさんしました・・・)が、幼稚園に入園したあたりから落ち着いたように思う
■かわいい♪
- ずっとママっ子で、幼稚園入園後も人見知りをしたり慣れない環境で泣いたりするけれど、少しずつ成長していると感じる。甘えん坊な姿もかわいい!

当時を振り返って・・・入園・入学後のママパパの声
保育園・幼稚園に入園するまでのあいだは、こどもと毎日どう過ごそう?と悩みはつきませんが、いざ離れてみるととっても特別な時間だったと気づくことも。そこで入園・入学後の先輩ママパパたちによる当時を振り返っての声を集めてみました。(カッコ内は今のお子さんの年齢)

「こどもが大きくなると本当にいろいろ忘れてしまうが、写真や動画を見返すととってもかわいらしくて、子育てのイライラが解消される(ときもある 笑)写真や動画は本当に宝物!」(小学生以上)

「同じ絵本を読んでほしいと何度も持って来られて、疲れたり逃げ出したくなる時もあったけど、たくさん読んだ絵本を久しぶりに読むとあの時のこどもを鮮明に思い出すことができて、今では私のほうがよく読んだ絵本を好きになっている」(幼稚園)

「小さい頃はあまり他人に関心がないように見えて心配していたけれど、だんだん人を思いやる言動が出てきて嬉しく思っている」(小学生以上)

「神経質になっていて常にこどもを監視・注意しているような状態だったが、プレ幼稚園の先生の「もっと力を抜いて見守ることも大切」という言葉で目から鱗が落ちた。それからあえて距離を取ってみると、あんなに叱ることもなかったなと感じて、穏やかに育児ができるようになった」(小学生以上)

「思い通りにいかないことが多かったとき、自分の言動を振り返ったらイライラしてきつい言い方をしてしまっていることに気づいた。丁寧に向き合うようにしたら、こどもも素直に聞いてくれた」(小学生以上)

「大きい音や光が苦手で、ディズニーランドでも泣いていたが、今では音楽もイルミネーションも大好きに。あの頃を取り戻そう!とあちこちに出掛けている」(小学生以上)
おわりに
今回集まった皆さんからのアンケートを読んで、
『日々終わりのない『育児』に、戸惑い・悩みながらみんな頑張っていること』
『子育てはどの時期にも悩みと喜びがあること』
『こどもはひとりひとりみんな違って、それぞれの世界を持っていること』
そして、
『こどもと一緒に過ごせる時間は本当に貴重だということ』
をあらためて感じました。
保育園や幼稚園入園、その後小学校入学と成長していくにつれて、こどもと過ごす時間はどんどん短くなっていきますよね。(書いていて寂しいですが・・・)
この特集を読んで、「自分だけじゃなくてみんなも同じように悩んでいるんだな」「どうやって遊べばいいかわからなかったけど、名前の付かない遊びでもこどもは楽しいんだな」「いつかこの悩みが解決するときがくるのかも」「こどもとの時間をもっと楽しんでみよう!」と、少しでも感じてもらえたら嬉しいです。

★これからもココマップはみなさんの子育てを応援していきます!今回の特集をご覧になって気づいたことやご自身の体験談があればぜひ感想を聞かせてください♪