乗り物シリーズ

おでかけ!の心得

 1 電車に乗ろう

 2 バスに乗ろう

 3 タクシーに乗ろう

 4 自家用車でドライブ

 5 子ども乗せ自転車

 6 ベビーカーでおでかけ

黒字:準備中

 

 

とっておきの遊び場、穴場、クチコミ情報など、身近な情報や意見・感想をお寄せください。

10.2.1


乗り物シリーズ

公共の乗り物を利用しよう!!
子育てタクシー編


急な用事や雨での移動、どうしても!で使用するタクシー。

子連れには、少し敷居が高い?
そんなイメージが変わる
『子育てタクシー』ってご存知ですか?

 

 

『子育てタクシー』って?

子育て中の母親の声をもとに「子育てしやすい街づくり」の想いから、玄関先までお迎えが出来るタクシーのメリットを生かして、子育て支援NPOと連携して、子育て中の家庭をサポート!

タ クシーにはチャイルドシートはもちろん、子ども連れが乗車したときに使いやすい防水・防汚シート、エチケット袋、タバコのにおいを消す独自のスプレーなどを備え、通常のタクシーとして利用(かんがるーコース)の他に、保護者の代わりに責任を持って保育園や塾、おけいこごとなどの際にこども単独で乗車することもできる「送迎サービス(ひよこコース)」や、出産時の産院までスムーズに移送(陣痛119番)も可能(それぞれ事前登録が必要)。

全国子育てタクシー協会では、利用者がどこの『子育てタクシー』に乗っても同じ水準のサービスが受けられるように、全国規模でドライバーの定期的な講習、研究や情報交換、子育てステッカー管理などを行い、また各地の子育て支援事業者と連携しています。協会の認定した会社は右の『子育てタクシー』のマークを使用。

「子育てタクシー®」は全国子育て

タクシー協会の登録商標です。

神 奈川県内で子育てタクシー協会に加盟登録しているのは、5社、今回の研修参加者を加えて子育てタクシーのドライバーは130名(2009.11現在)。県内全体でみると、190社のタクシー会社、26000人のドライバーがいるので、全体の2.6%、ドライバー数でいくと0.5%程度です。

子育てNPOとタクシー会社がなぜ連携しているのか

地域の行政及び子育て支援施設(支援センター、保育園等)とも積極的に連携をとることで、常に地域の子育て情報に敏感であること。できるだけコーディネイト役として地域の子育て支援団体等を置き、常時連絡連携体制を整えサービスの見直し、ニーズの把握を行うこと。

苦情や登録の際の相談も連携する子育て支援NPOに設置されることになっているので、利用者にとっては、直接タクシー会社に言うより相談しやすい。
子 育て支援NPO側は、NPOが運営する子育てひろばなどで利用者への利用を呼びかけて広報・協力している。子育て中の方にとって、安心して(=子連れで嫌がられると、タクシー利用を尻込みしたり、ワンメータだから・・と気兼ねせず)乗れるタクシーがあることの情報発信は、子育て中の方への支援の活動の一環。
タクシー会社にとっては、子育てタクシーに取り組むことで、単に利用者拡大ということよりも、あらためてタクシーがDOOR TO DOORの移動ができる、交通弱者にとって優しい乗り物であることを認識しまた、企業イメージのUPにもつながるだけでなく、会社内の雰囲気を大きく変える結果が出ている。社会貢献としても誇りを持って仕事に取り組むことができるようになる。

 

ドライバーさんはどんな研修を受けているのか?

 

先日、神奈川県内で行われた『子育てタクシー』のドライバー研修に

ココマップ・ココめーるの担当がお邪魔してきました!!

 

研修プログラム概要

日時:2009.10.27 9:00〜18:00

<研修内容>
(1)子育てタクシーに必要な知識(130分)

  ・開会・子育てタクシーテキストにそって(JAFのDVD含む)
  ・全国子育てタクシー協会 理事 石川治氏 
(2)横浜市の子育て支援(45分)

  ・逗子市の子育て支援の現状 逗子市福祉部子育て支援課
  ・横浜市の子育て支援の現状 横浜市こども青少年局子育て支援課

(3)地域の子育て支援の課題と資源(50分)

  ・地区毎に分かれディスカッション
   [逗子市]NPO法人 葉山っ子すくすくパラダイス  
   [鶴見区]まあすでい
   [南区・都筑区] NPO法人さくらザウルス
   [瀬谷区]NPO法人まんま
(4)子どもの安全、救命(120分)

  ・幼児安全法 日本赤十字社 神奈川県支部 
(5)コミュニケーションスキル(90分)15:50〜17:20
  ・閉会・認定証授与

  ・子育て中の人、妊娠中の人の気持ちを体験しよう!

  ・全国子育てタクシー協会 理事(NPO法人まんま 理事長 金子美津子氏)
<参加者>(39名)
  逗子市 逗子菊池タクシー 15名<新規参加:>
  <現在サービスあり、ドライバー追加養成:>
  中区・都筑区アサヒタクシー 11名
  鶴見区 東宝タクシー 7名
  瀬谷区 三ツ境交通  7名(三ツ境交通は3回目研修参加、在籍ドライバー全員の取得を目指す)

<プログラム詳細>

(1)子育てタクシーに必要な知識

子育てタクシーが生まれたきっかけ(全国子育てタクシー協会 石川理事より)

陣痛でタクシーを呼んだ後、破水してしまった妊婦さん。雨の日でなんとかマンションの階段を降りて、傘を差し、荷物を持つ彼女の手助けをすることもなく、乗り込む時「シート汚さないでね」と運転手の一言。
幸い無事に出産したが、そのことを思い出す度に、彼女はこの出産は人に迷惑を掛けただけなんじゃないかと気に病むようになってしまった。『こんな思いをする人を出してはいけない』と高松市にあるNPO法人わははネット『子育てタクシー』を企画するが、当初はなかなか協力しようとする会社はなく、どのくらい採算がとれるのかという点でしかみてもらえなかった。平成16年6月に花園タクシーが実現。1社から始まった子育てタクシーも今は57社が登録している。
お客さんが減っているタクシー業界、他社とどのように差別化をはかるか。お客様のサービスなど考えるべきではないか。将来、利用者になるかもしれない子ども達にタクシーをもっと身近に感じてもらうことは必要なのではないか。
「ちょっとした一言」「気遣い」「笑顔」が大切な要素

NPO法人まんま 金子さんのお話

子育てママが思っていることはちょっとしたこと。
  「気にしないで〜」乗り降りの際には「ゆっくり待つ」、子どもが騒いだら「元気ですね」など、

  ちょっとした配慮
参加者に質問→「出産は救急車を呼んでいいと思いますか?」半数弱の方が挙手。
  「しかし、母親学級などで、ママたちは『出産は病気じゃないから、救急車はNGと学ぶ』ので、
  自家用車、またはタクシーを使って産院に向かうことになる。」
スタート時は11社→現在57社が参加。
『子育てタクシー』の名前をブランド化するため、スタート時から商標登録している。
  →「子育てタクシー」の名を勝手に使われ、きちんとしたサービスもせず名ばかりの「子育てタクシー」が

  走って、子育てタクシー」のイメージを壊さないよう。
保険会社と一緒に、「タクシーの外」での事故などに対して“保険”を作成中
小学校高学年〜中学生女児のためのセクハラ対策も。

ビデオ研修 タクシーを利用したママ達の体験談(ビデオ)
  「タバコ臭かった」「無愛想」「乗り降りせかされ」「短い距離で嫌な顔」「子ども連れで嫌そうだった」

  「乗せてやっているという態度が・・・」などの話が出る。利用者アンケートの5段階評価では1〜2が一番多い。

  マイナスの印象はいつまでも残る。タクシーを身近に感じて、利用してもらえるようにしなければ、リピーター、

  お客さんは増えていかない。利用者の9割が、ドライバーやサービスの質がよい会社をリピーターとして選ぶ。
  どんな時に利用したいかと聞くと、駐車場のない施設や病院へ行く、子どもの幼稚園や習い事の送迎、荒天の時

  などを上げる人が多かった。

ママ達のタクシーサービス評価は5点満点なら何点?の質問に。
  参加者の予想は、 4→数人、 3〜2→8割 1→3名。
   1点と予測した参加者の意見
   ・男性ドライバー:自分がタクシーを利用して、最悪だと思った。

             だからこの業界に入って変えたいと思っている。1点というより0点!
   ・女性ドライバー:子育てタクシーを行っているということで、ここに就職した。

               自分も出産の際にタクシーで嫌な思いをした。変えて行きたいと思う。

事例紹介

長崎市では

「ママのしあわせプレゼント」事業として「子どもに関することで使用する」という2,000円のクーポンを出産時にプレゼント。一時預かりや、タクシーなどが対象の事業。現在このクーポンでの「子育てタクシーの利用」がとても増えている。

地域によって需要は大きく異なる。始めてみるまでどのような利用が多いかはわからない。
・あいづタクシー(福島県)では子ども1人での利用(ひよこコース)がほとんど。
・三ツ境タクシーでは親子連れ(かんがるーコース)が多い。


ドライバーさんや車に対する注意事項(一部)
 タバコ・・匂いが残るので乗務30分前は吸わない。(神奈川県内はタクシーは全面禁煙
 身だしなみ・・整髪料の匂い→車酔いの原因
 目が見えないくらい濃い色のサングラス→特に子どもは怖がる。
 後ろのトランク・・・雑巾は×→ベビーカーなどを入れることがあるのだから、清潔・きれいに
 マンションなどの場合、予約時に玄関まで迎えに行くかなど必ず確認。
  必ず保護者(大人)から引き受け、大人へ引き渡すこと。
 注意すべきことは、ハッキリ(きつくではなく、きちんと)注意する。危険を回避する。
 必ず子どもにシートベルト着用。
 食べ物などは与えない。(アレルギーなどを持つ子どもも多い)
 気を紛らわせるなら、おもちゃやおりがみで。→事例として忍者の折り紙を配布。

(2)横浜市の子育て支援について
市全体についてのレクチャー(こども青少年局より)
 転入と転出が同じ位、人の移動が多い。港北区、青葉区、戸塚区などは乳幼児が特に多い。
 2歳以下の子どもの在宅子育て率8割、近所付き合いも少なく、子育て家庭が孤立化しやすく、
  子どもが生まれる前に、乳幼児に接する機会がなく親になる人も多い。
 子どもとの接し方がわからなかったり、悩みを相談出来る場所がなかったりする方のために、子育て支援拠点や

  親と子のつどいの広場等の子育てをする場所増やしていることを説明。
 港北区子育てネットワークマーク分科会作成のアンケートより、「子育て中に嬉しかったエピソード」紹介。

  ちょっとしたお手伝いやちょっとした声かけ、暖かい見守りがどんなにうれしかったかを紹介。

(3)地域の子育て支援の課題と資源について
4社が地域毎に分かれ、各地域の子育て支援の現状などを地域の法人NPOより、レクチャー

 2人目が生まれて、上の子どもの習い事、高台や不便なところにある幼稚園・保育園への送迎。学童への送迎。
 親子のひろばや子育て拠点の場所や地区センターでも定期的に親子が参加するイベントなどあることを説明。
 区役所・予防接種の日程紹介。この日に希望が多くあるかも

 夜間、病院行った時に受け付けてくれないとき、次の病院を探すのに困る。

 特に事例は上がらなかったが、常識のない利用者も少なくない

  という話にほとんどのドライバーが頷く場面も。
 1番大変なとき(出産)に使ったタクシー会社はその後も愛用し  てくれる。

 ドライバーさんからは、ひろばや子育て拠点の一日の利用者

  数やタクシーに何を求めるのか、など、質問も多くあった。

  利用する側としては、子ども連れや荷物が多い時に利用するこ

  とも多く、 「大丈夫ですよ」「何かお手伝いしましょうか」など

  一言あるだけで安心するという話をしていました。。

 

(4)子どもの安全、救命
乳幼児を対象とした心肺蘇生法、ストッキングやハンカチを使って行う外傷への緊急の救急処置などの訓練。ドライバーは2人一組で、実際の動作を行いながら訓練した。
説明事例
 4,5歳くらいの男の子になると、ストッキングは女のひとのだから嫌ということもあるので、子どもには見せないように

   して行う。
 ケガをしたときは保護者がパニックになっていることがあるので、保護者を冷静にするための言葉かけが大事

 骨折か単に打撲か迷うときは、あなどらず最悪の骨折の状態

  を想定して処置するのが、正解。
 ストッキング、ハンカチなどは新品を衛生備品として常備する

  こと、など
 タクシー乗車中に実際に起きた、あめがのどに詰まって困っ

  た、どうすればよかったのか?というのが質疑応答された。

 ハイムリック法の説明がされた。

ハイムリック法:後ろから抱えるように上腹部を圧迫して異物を取り除く法

*胃破裂や肝破裂の危険もあるので、意識のない人や乳児・新生児・妊婦には行わない。

(5)コミュニケーションスキル
3人一組で実車を使ってのロールプレイを行う。
 ロールプレイおよび妊婦体験ジャケットを付けて、様々な行動をしてみる。
 体験終了後、6人程度のグループで話し合い、内容を発表。(気づいたこと、ありそうな失敗、今後の意気込みなど)

  ・発表された意見、体験中の言葉から・・
  ・普段やっていることと同じだけど、あらためて大事にするということ。
  ・妊婦さんの動作の遅いわけがわかった。お年寄りも妊婦も関わり方としては、同じように大事にすればいい。
  ・早くしてあげることがいいことだと思っていた。ゆっくりでいいですよ、とか言葉をかけられるだけでも違う。

   動作の前に言葉をかけるといいと思う。
  ・なるべく振動の少ないようないい道路を選んであげたい。
  ・今はシュミレーションだからゆっくりできるが、道路事情や停車場所によってはできないこともある。
  ・お客さんが忘れ物をするのは当たり前。忘れ物への配慮、言葉がけはプロドライバーの当然の心がけ。

 

一日見学した感想

(ココめーる担当 だんご:男児3人のママ)
最後の話し合いのところでたくさんの運転手さんが、普段心がけていることと同じだけどあらためて、親子に(お客様に)思いやりをもって、言葉かけしながら接することを今後の抱負とされていた。閉会の際のアサヒタクシー社長の言葉もそうだったが、今まで運転手さんに誤解と偏見が利用者側にも多かったと思った。子育てタクシーとして常備するべきグッズや妊婦体験、ロールプレイの研修はひとつのきっかけであって、やはり立ち返るところというか、肝心なのは思いやりとか普段の安全運転とかというところのようだ。だけれども、研修や認定証やバッジ、ステッカーというツールを通して、言葉にしたり、目にみえることにすることで、あらためて意識の上にドライバーさんに子育て世代への目線を浮上させること、ひいては、それを広めることで他の業種、地域社会にも子育て世代への目線をやさしいものとすること、ということが子育てタクシーの意味なのかと感じる研修であった。

(ココマップ隊 そらまめまま:3歳男児のママ)
みなさんが積極的に、関心を持っている感じを受けました。全体の雰囲気も和気あいあいというか、固い感じではなく、子育てタクシーの名前に似合う温かな雰囲気でした。何か事故があった時(手を挟むとか)、子どもが相手だと‥という不安(トラブル内容をどう証明するのか?子どもの話だけを鵜呑みにされるのでは?)から、車載防犯カメラの必要もとドライバーさんから意見がでていました。女性ドライバーさんが妊婦だった時に嫌な思いをした。男性ドライバーさんも近距離で舌打ちされたというなど、嫌な思いをしたので、自分がちゃんとしたドライバーになってやろうとタクシー会社に入社したという方もいて意外でした。参加されたみなさんは、どうすれば利用してもらえるか、“子育てタクシー”に対する意欲を感じました。利用者側にもマナーが悪いことが多いようで‥‥顧みることも。マナー向上を呼びかける必要性も感じました。急病や急用時の利用ばかりを考えてましたが、友だちと相乗りして区役所の検診に行くとか、考えれば利用法は色々ありそうだと思いました。(3歳の息子連れでしたが、皆様に優しくしていただいて、折り紙の忍者もいただいた息子はご満悦でした。)

(ココマップ隊 chikarina:4歳女児、3歳男児のママ)
進行の方々のお話、DVD、全て、「真実」を伝えていて、周りがタクシーをどう思っているか、子育てタクシーがそれをどう変えて行きたいのか、すごく伝わってきました。
講習会に行くまで、「月極で利用」「塾のお迎え」などと聞いて、リッチなもので自分は利用しないだろうな〜なんて思っていましたが、大きな間違いでした。「子育て中」に関わらず、タクシーの「イメージを変える」きっかけなのかな?と。「100引く1はゼロですから。」の東宝タクシー社長さんの言葉が印象的でした。同じ会社のタクシーはみんな同じイメージになります。
  「会話」について、いろいろと「お伺い」することなどがテキストに織り込まれていて、「ママは何日も大人と会話しない・・・ってことも」というお話を聞いて、本当にそうなんです!と叫びたかった。。。
また、自分自身、「疲れているとき」など、運転手さんの明るい挨拶にも応答していないことがあったな。と反省しました。
タクシードライバーさんは1対1(一組)のとてもハードルの高い接客業。喫煙している方が多いので、個人的には、無理に「30分前から禁煙」よりは社を挙げて、「ニコチンガム」「消臭剤」の用意をする、喫煙できるスポット(タクシー界全体として)を用意するなど、ストレスを溜めない対策も必要では?と感じました。無理な禁煙はストレスがたまり、その環境での、徹底したサービス=利用者を思いやる対応。はなかなか難しいのでは?と。。。
  現在3歳、5歳の子どもを連れての移動。まだまだ大変・・・と感じています。バスでは席が空いていないと2人を1人で支えきれません。。。「タクシー乗ろうかな・・・」と考えることもシバシバ。
タクシーに温かく迎えてもらえるなら、喜んでタクシーに乗る!!って機会が今までたくさんありました。今後、そういうときの目印が「子育てタクシー」のマークになっていくんだな。と。港北区にもぜひ!!と思います。