コロナとの付き合い方1

コロナとの付き合いかた(前編)-子どもと過ごすコロナ禍

新型コロナウイルス感染症による第1回緊急事態宣言から約1年後に掲載した特集です。
ココマップ編集メンバーに1年前や最近の思い・エピソードについてアンケートを取った所、当時は不安だった!という声が多く上がりました。
漠然としたものから新しい生活様式についてなど具体的なものまで、どんなことを不安に感じ、どのように乗り切ったのか、みんなに伝えたいことなどをまとめてみました。

この一年、みんなどうだった??

  • 1年前は未知のウイルスへの恐怖からメディアの情報にとらわれていて、それが子どもにも向かっていた気がする。当時は外出しないようにしていたが、最近では制限しすぎてストレスを溜め込まないように自分の許容範囲も変わってきた。今になって思えば、もう少し冷静に対応すれば良かったと思う。
  • マスクを求めてドラッグストアに開店前から並んだり、ティッシュが在庫切れになるというデマに振り回されたり、スーパーが買い溜めの為に混んでいたり、街の雰囲気が怖かった。あの頃のみんなに、そんなに焦って買い込まなくても大丈夫だよと伝えたい。
  • コロナ禍でずっと会えていない遠方の両親から「転倒し怪我をした」「(コロナ以外の)病気にかかった」と連絡があり、会うことで安心できるという手段が取れず、歯痒い時間が続いた。状況が落ち着いたら、テレビ電話でお互い顔を見て少しでも安心できるよう、使い方を両親に説明しておこうと思っている。
  • コロナの状況が刻々と変わるのでギリギリまで幼稚園のイベントの予定が見えず、期待とがっかりが続く感じだった。またコロナ禍の中で新しい園に入園したので、初めの頃は休園や分散登園でママ自身の知り合いや友達も増えず孤独感が強かった。
  • 保育園では親の職種や職場の状況によって、登園自粛か通常保育してもらえるか分かれていた。登園自粛で保育園に行けずに悲しがる子も、周りの子がお休みの中で登園している子もどちらも泣いていたと聞いた。

自粛期間、こんなふうに乗り越えました!

  • 園の行事が中止になって息子は泣いて悲しんでいたけれど、電話で先生とお話したり、園から届いた先生の手遊び動画を見たり、工作キットを一緒に制作することができ、園にいるような気分になれて親子共に心が軽くなった。先生が作ったお話に大爆笑する息子をみて、「さすが先生!!」と思った。
  • 休園が続いて友達との様々な経験ができない事や、博物館などの文化施設が閉館になり学ぶ機会が失われ、成長に影響しないか心配だったが、子どもは料理や家族とのボードゲームなど、普段よりも時間をかけてできたので楽しそうだった。
  • 第3子の出産直後で、年長の長男は延長保育が丁度終わった時期だったので、家で弟とゆっくり遊ぶ時間が増えて喜んでいた。兄弟でおもちゃのやり取りの練習にもなったし、私も外出先での赤ちゃんの授乳の心配やお出かけ準備の手間を省けた。ニュース映像も見ず外出もしなかったので、世の中の変化は気にせず子どもとのんびり過ごせた。

子連れでスーパーなどに入りにくかったり・・・はじめのころは不便なことが続きましたよね。
コロナをきっかけに宅配サービスやネットスーパーを始めたという意見もありました。
ある宅配サービスは、自粛期間から契約や配達量が急激に増えて1年経ってもまだ減っていないそうです。

手数料(配送料)は注文があるときだけだったり、注文金額によって配送料を割引してくれるところもあります。今後の災害などに備えていくつか登録しておくと良いかもしれませんね。

子どもたちとマスクとの付き合い方

赤ちゃんママより

  • マスクをしているとママの表情を見せることができないので、散歩中周りに人がいない時はマスクをずらして赤ちゃんに顔を見せている。口を動かして車を指さすなど、声を出さなくても出来る方法でコミュニケーションを取っている。
  • 1歳の息子はママが家でマスクを外していると、マスクを持ってきてママの口元に当てようとしてくる(かわいいけれどちょっぴり複雑・・・)
  • 抱っこ中、赤ちゃんが手を伸ばしてママのマスクを外そうとする!阻止するため、外出時にはマスクの予備と気を引く物(おもちゃやキーケースなど)を持ち歩くようにしている。

口元を隠している時は目を細めて笑うと笑顔だと伝わりにくく、目を大きく開くと笑顔だとわかりやすい、という説があるそうです。マスクのときは意識して笑い方を変えたほうが伝わるのかも?!

幼児(3~6歳児)ママより

  • 幼稚園入園が自粛期間と重なったので、マスクやソーシャルディスタンスを保ちながらでも、お友達と仲良くなることができるか心配だった。自粛期間が明けて幼稚園に登園した際に、お友達とマスクの柄を話題にコミュニケーションを取っていたり、ソーシャルディスタンスを遊びに取り入れていたり、新しい生活様式を受け入れ、その中で楽しんでいる様子が見られて安心した。
  • 暑い時期のマスクは熱中症が心配。外遊びの時は外しても良いよと声を掛けるようにしている。
  • マスクが品薄と言われていた時期に、今まで話した事がなかったご近所さんから子ども用マスクが売っているお店を聞かれ、そこから交流が生まれた。ピリピリしていた時期だったので気持ちが和らいだ。

マスク、楽しんでます

  • マスクの多様化がとてもいいなと思う。リンクコーデが簡単に出来たり、おしゃれアイテムの一つとなっていて、売り場を見るのが楽しい。
  • 還暦を過ぎた母は裁縫が得意。手作り布マスクをきっかけに様々なハンドメイドに目覚めて楽しそうにしている。

家族以外の誰かに会いたいとき、どうしてた?

子育てをしている時に、誰かに相談したい、話したくなる事もありますよね。
コロナ禍、特に第1回緊急事態宣言の後は、身近な人でも声をかけて良いのか、同じ場で過ごして良いのか、ためらう事も多かったかと思います。

「今まで気軽に遊んでいた友だちでも、子どものマスクやお菓子交換はOKかなど家庭ごとに考え方が違ったので、探りながら考えが近い人と遊ぶようになった。」
「身近に医療・介護従事者や高齢者が多く、周りに気を遣わせてしまい申し訳ない」
「自分の許容範囲を相手にどう伝えるかで悩む」

などの意見もありました。
そんな中、家族以外の誰かに会いたいと感じた時、みんなはどんな方法を取ったのか聞いてみました。

  • 港北区地域子育て支援拠点どろっぷ(以下、どろっぷ)の「あっぷっぷ」(初めての子育てママと2~4か月の赤ちゃんのためのプログラム)に参加して月齢が近いママと知り合ったり、地域の手遊びの会や赤ちゃん会に参加した。離乳食を食べなくて心配だった時は、区役所に電話し相談にのってもらった。(1歳児ママ)
  • 夫婦ともに両親・祖父母が近くに住んでいて会っている。ママは姉が近い月齢で出産していて会える距離に住んでいるので、子連れでよく会っている。近所のママと話す機会はなく、たまに学生の頃の友人とZoom飲み会をしている。子育てで知りたい事があった時はインターネットで調べている。(9か月児ママ)
  • 幼稚園の休園中に孤独を感じ、どろっぷに電話をした。スタッフさんが親身に話を聞き共感してくれた事で救われた。日頃から、自分の中でいくつか頼りにできる所・人を見つけておくと、いざという時に支えてもらえると感じた。(5歳児ママ)
  • コロナが始まり2020年7月まで誰とも約束して会うということはしていなかった。
  • 7月から親子サークルを再開することになり、月2回の活動が子どもママ(私)も家族以外と会話する唯一の場だった。サークルメンバーと情報を共有したり、励ましあう事で元気が出た。子どもにとってもお友達と楽しく遊ぶ事が出来る貴重な時間となった。
  • 信頼が置ける固定メンバーとは、感染対策を徹底していれば安心して会えた。(0歳・3歳児ママ)

子育て中の方へ・・・主任児童委員さんより

「コロナの影響で港北区では数か月『こんにちは赤ちゃん訪問』を中止していた期間がありました。こんにちは赤ちゃん訪問は期間が生後4か月までと決まっているので、訪問できなかった方が1人で不安を抱えていないか心配しています。
もし子育てで気になることがあれば健診時や区役所の子ども家庭支援課に連絡して相談したり、人数制限を設けて赤ちゃん会も再開しているので、気軽に参加してくださいね」

【港北区こども家庭支援課 こども家庭支援担当(区役所 1階14番)】
 電話:045-540-2365 FAX:045-540-2426

「港北区地域子育て支援拠点どろっぷ」の新しい試み

どろっぷ・どろっぷサテライトでは、まだまだ外出はむずかしいなぁと思う人も、今日は家にいたいけど、ちょっと何かしたいなって人も、ちょうど子どもが昼寝から起きてって人も、だれでも気軽に参加できる「オンラインどろっぷ」を不定期開催しています。お気軽にご参加ください♪

☆Zoomを使用し、参加者側は顔を映さずに参加する事もできます。
<どろっぷ> drop_ookurayama
<どろっぷサテライト> drop_tsunashima
☆『オンラインどろっぷ』の開催詳細・参加申込はどろっぷHPよりご確認・お申込ください。

☆妊娠期の両親教室もオンラインで開催しています  どろっぷ開催 両親教室

新しい生活様式 体験エピソード

\ オンラインイベントに参加しました /

● 『子育てママのZoomおしゃべり会に参加しました。子育て世代で話す会で、子育て相談をしていた人もいましたよ』
● 『Zoomを使った親子クッキングや体操に参加しました。』
● 『イベントではありませんが、習い事の先生とオンラインで面談をしました。ビデオ通話に慣れている子どもとは違い、自分は未だに自分の顔が映る事に抵抗があり、面接を受けているような気分になり緊張しました!』

\ オンライン飲み会に参加しました /

  • 『海外在住の友達含め数人とオンライン飲み会をしました。それまで2人でビデオ通話や、集まれる人での少人数の飲み会はしていましたが、オンライン飲み会が仲間内でブームになり、生活時間が異なって会う機会がなくなっていたメンバーと久しぶりに顔を合わせる事ができました。結婚報告も聞く事ができ、子ども以外の繋がりがある友人と話すことで非日常を感じました。』
  • 『人数が多いと話すタイミングが重なるので、自分は3人までが良いなあという印象でした。』
  • 『時間の制約がなく話したいだけ話す事ができ、飲食代は自前で安く済ませられるのがいい!』

ココマップは赤い羽根共同募金の配分金により作成されています。

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